日時:
平成26年1月20日(月)13:30〜15:00、15:15〜16:45
平成26年1月21日(火)9:30〜11:00
場所:京都大学宇治キャンパス本館 E-417D室
講師:九州大学大学院人間環境学研究院都市・建築学部門 神野達夫 教授
内容:
1月20日『強震動予測を支える観測とそのデータの活用』
地震被害想定の基本となる強震動予測を行うためには、震源や地下構造を適切にモデル化する必要があり、このモデル化には、多くの地震観測記録や物理探査結果などが用いられる。特に地震観測記録は強震動予測結果の検証にも利用されるなど、利用の幅が広く、精力的に観測が行われている。このように強震動予測は様々な観測記録によって支えられており、その観測記録の特徴を理解することは適切な強震動予測を行うためにも重要である。そこで、本講義では強震動予測を支える様々な観測の例として、強震観測と微動観測を取り上げ、その観測方法やデータの活用方法について解説を行う。
1月21日「地震基盤上の地震動を推定するための距離減衰式の補正項」
スペクトルインバージョンによって推定された地盤増幅特性を用いて、地震基盤上の応答スペクトルを推定し、それと既存の距離減衰式による応答スペクトルの偏差から導出された地震基盤上の地震動を推定するための距離減衰式の補正項について紹介する。